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カルーセルとは?使ってはダメな理由とメリット・デメリットを紹介

カルーセルとは、画像のスライドショーのことです。厳密にはスライドショーとも異なるものですが、一般的には同意のものと捉えても問題ないです。後ほど詳しく紹介します。

カルーセルは少し前のWEBデザインのトレンドでもあったため、TOPページにカルーセルを設置するサイトが非常に多いのですが、実はデメリットもあるため、個人的には推奨しないデザインです。

今回は、カルーセルとは何か?メリット・デメリットと推奨しない理由などについて紹介します。

目次

カルーセルとは何か?

そもそもカルーセルとは何か?というと、複数の画像やコンテンツが順番に表示されるウェブページ上の要素です。ユーザーは左右の矢印またはドットナビゲーションを使って画像を切り替えることができます。

通常、ウェブページのヘッダー、ヒーローセクション、または特定のセクションで使用されます。

カルーセルの利用は、コンテンツマーケティング戦略の一部として非常に効果的であり、そのメリットとデメリットを理解し、最適な方法で活用することが重要です。

カルーセルの特徴

カルーセルには以下の特徴があります:

  1. 画像やコンテンツのスライドショー: カルーセルは、複数の画像やメッセージが一定の時間間隔で自動的に切り替わるスライドショーの形式をとります。ユーザーが手動でスライドを進めたり、後退させたりすることもできます。

  2. 複数の情報を効果的に表示: カルーセルは限られたスペース内で多くの情報を提示できるため、さまざまなコンテンツを効果的に表示するのに便利です。例えば、製品の写真、特徴、プロモーションメッセージなどを同じスペース内で表示できます。

  3. ユーザーエンゲージメントの向上: カルーセルは、ユーザーが興味を持つコンテンツを見つけるためにスライドを操作することができ、ウェブサイト上での滞在時間を増やすのに役立つことがあります。

 

ただし、カルーセルの使用には注意が必要です。なぜなら、画像切り替えの長さ次第によっては不便なツールになり得るからです。

そのため、デザインとコンテンツの選択に慎重に取り組むことが重要です。

カルーセルのメリット

カルーセルの利点は多岐にわたります。そのいくつかを紹介します。

ユーザーエンゲージメントの向上

カルーセルは、ウェブサイトやソーシャルメディアプラットフォームでのユーザーエンゲージメントを向上させる重要なツールです。

通常、ユーザーは新しい情報やコンテンツに対して興味を持ちますが、長時間同じページにとどまることは難しいことがあります。ここでカルーセルが役立ちます。

複数の画像やコンテンツを順番に表示することで、ユーザーは興味を持ち続け、ページに滞在する時間が増加します。

これは特に商品やサービスのプロモーションにおいて、ユーザーの関心を引きつけるために有用です。

内容の多様性と可視性

カルーセルは、多くの情報やコンテンツを1つの場所にまとめることができ、そのために画面上部に配置されることが一般的です。

これにより、さまざまなトピックや製品に関する情報を提供し、異なるユーザーの関心に合わせることができます。

カルーセル内の各画像やコンテンツは、ユーザーに見やすく、効果的に表示され、その可視性が高まります。

これにより、重要なメッセージや情報が多くのユーザーに届けられます。

クリック率の増加

カルーセル内の各画像やコンテンツにリンクを設定することで、クリック率を増加させることができます。

ユーザーが興味を持ったコンテンツにすばやくアクセスできるため、コンバージョン率の向上につながります。

たとえば、商品のカルーセルを使用する場合、各商品にリンクを設定し、ユーザーが詳細を確認したり購入したりすることが簡単になります。

これにより、ビジネスの成果を向上させることができます。

カルーセルのデメリット

一方で、カルーセルにはいくつかのデメリットも存在します。

ユーザーがスライドの見落とす可能性がある

最も重要なデメリットは、ユーザーがスライド画像を見落とす可能性があることです。

通常、スライドの自動切り替えや自動再生が設定されているため、ユーザーがすべてのスライドを見るためには、ユーザーにすべてのスライドが表示されるのを待ったもらうか、切り替えの操作をしてもらう必要があります。

しかし、現実には、ユーザーはそのようなことをしないため、ユーザーに見てもらえないスライドが出てくる可能性が高いです。

そのため、カルーセルを利用する際には、スライドの構成や切り替えのスピードなどには検証が必要となります。

ページ速度への影響

カルーセル内の複数の画像やコンテンツを読み込む際、ページ速度に影響を及ぼす可能性があります。

特に高解像度の画像や大容量のメディアを使用する場合、ページの読み込み時間が増加し、ユーザーは待ち時間を経験するかもしれません。

画像の適切な最適化が行われていない場合、ユーザーエクスペリエンスが悪化し、ユーザーはページを離れる可能性があります。

したがって、カルーセルを使用する際には、画像の最適化とページ速度の最適化に注意を払う必要があります。

SEOへの潜在的な影響

一部の検索エンジンクローラーは、カルーセル内のコンテンツを正しくインデックスできないことがあります。

これにより、サイトのSEOに悪影響を及ぼす可能性があるため、慎重に対処する必要があります。

しかし、適切な設定やマークアップを行い、アクセシビリティを確保すれば、この問題を軽減できます。 SEOの観点からもカルーセルの使用に対して検討が必要です。

ユーザーエクスペリエンスの悪化

カルーセルが過度に使用され、画像やコンテンツのスピーディな切り替えが行われる場合、ユーザーエクスペリエンスが悪化する可能性があります。

ユーザーが情報を読み込むのに追いつかないと、興味を失うかもしれません。

適度なペースでカルーセルを設定し、ユーザーがコンテンツを十分に理解しやすいように工夫することが重要です。

カルーセルを設置する際には、ユーザーにストレスを与えないような設計が求められます。

カルーセルとスライダー、スライドショーの違い

「カルーセル」、「スライドショー」、および「スライダー」は、ウェブデザインやプレゼンテーションにおける画像やコンテンツの表示方法を指す用語です。

それぞれの違いについて紹介します。

カルーセル(Carousel)

    • カルーセルは、複数の画像やコンテンツが自動的に切り替わる要素です。通常、ウェブサイトのホームページやランディングページに配置され、一つのスペース内に複数のコンテンツを収めることができます。
    • カルーセルは、一定の時間間隔で画像やメッセージが切り替わり、ユーザーに異なる情報を提示します。自動再生や手動でコンテンツを切り替えるオプションがあります。
    • カルーセルは、視覚的に魅力的で情報をコンパクトに表示できる一方、ユーザーエクスペリエンスに影響を与える可能性があります。

スライドショー(Slideshow)

    • スライドショーは、画像やコンテンツが一定の時間間隔で自動的に切り替わる表示方法を指します。スライドショーはカルーセルの一種であり、複数のスライド(スライドされる画像やコンテンツ)が連続して表示されます。
    • スライドショーは、画像やビデオのプレゼンテーションに使用され、イメージギャラリーやプロモーションに適しています。ユーザーが自分で進行を制御することもできます。

スライダー(Slider)

    • スライダーは、ウェブページ上でコンテンツをスライドさせるための要素を指します。スライダーには、画像、テキスト、ボタンなどの要素を含めることができます。
    • スライダーは、ウェブページ内のさまざまなセクションに配置され、ユーザーに重要な情報を提供するのに役立ちます。一般的に、複数のスライドがあり、ユーザーがスライドを手動で操作できることがあります。

 

カルーセル、スライドショー、スライダーの違いまとめ

カルーセルは特定の種類のスライドショーであり、スライドショーはコンテンツの表示方法を指す広いカテゴリであり、スライダーはウェブページ上でコンテンツをスライドさせるための要素です。

選択肢はデザインやコンテンツの要件に応じて選択されます。

エジカル

一般的には同意のモノなので、名称の違いについてはそれほど気にする必要はないです。私自身、ごちゃ混ぜになることもあります。

カルーセルを活用するためのコツ

魅力的な画像選び

カルーセル内の画像は、視覚的に魅力的であり、ターゲットオーディエンスに訴えるものであるべきです。

画像はコンテンツを引き立て、ユーザーの関心を引きつける役割を果たします。高品質な画像やグラフィックスを使用し、ブランドのイメージやメッセージに合ったものを選びましょう。

また、画像の選択にはコンテンツのテーマや目的に合わせたバラエティを持たせることが重要です。

キャッチーなキャプションの作成

各画像には魅力的なキャプションを付けることが重要です。

キャプションはコンテンツの内容を要約し、ユーザーの関心を引きつける役割を果たします。短くてわかりやすいキャプションを心掛けましょう。

キャプションは視覚的な情報と組み合わせて、コンテンツの意味や価値を伝えるのに役立ちます。

また、キャプションはコール・トゥ・アクション(CTA)を含むこともあり、ユーザーに対して特定の行動を促すことができます。

ターゲットオーディエンスの理解

カルーセルを作成する前に、ターゲットオーディエンスの好みやニーズを深く理解することが重要です。

どのようなコンテンツが彼らに価値を提供するかを考え、それに基づいてカルーセルをデザインしましょう。

ターゲットオーディエンスの年齢、性別、興味、購買履歴などを考慮し、パーソナライズされたコンテンツを提供することが成功の鍵です。

モバイルフレンドリーなデザイン

カルーセルはモバイルデバイスでの利用も考慮してデザインされるべきです。

多くのユーザーがスマートフォンやタブレットを使用してウェブを閲覧するため、画像やコンテンツが適切に表示されることを確認しましょう。レスポンシブデザインを採用し、モバイルユーザーにも優れた体験を提供しましょう。

また、カルーセル内の要素が小さすぎず、タッチ操作に適したサイズになっていることを確認しましょう。

A/Bテストの重要性

カルーセルの効果を評価するためにA/Bテストを実施することは重要です。

異なるデザインやコンテンツのバリエーションをテストし、最適な結果を得るために改善を続けましょう。

A/Bテストによって、ユーザーエンゲージメントやクリック率の向上に寄与する要素を特定し、最良のパフォーマンスを実現できます。

カルーセル使用の際の注意点

過度な情報量の避け方

カルーセル内に過度な情報を詰め込むことは避けましょう。画像やコンテンツが速いペースで切り替わると、ユーザーは情報を消化するのに追いつけなくなります。

適度なペースでカルーセルを設定し、ユーザーに情報を理解しやすく提供しましょう。情報の選択と絞り込みが重要です。

カルーセル内の各要素は明確で簡潔なメッセージを伝えるように設計しましょう。

モバイルフレンドリーなデザイン

カルーセルはモバイルデバイスでも利用されるため、モバイルフレンドリーなデザインが必要です。

画像やコンテンツがスマートフォンやタブレットで適切に表示されない場合、モバイルユーザーは不快な体験をする可能性があります。レスポンシブデザインを採用し、異なる画面サイズに適合するようにカルーセルを設計しましょう。

また、タッチ操作に適した要素サイズを確保して、モバイルデバイスでの操作をスムーズにしましょう。

A/Bテストの重要性

カルーセルの効果を最大限に引き出すためにA/Bテストを実施しましょう。

異なるデザイン、コンテンツ、キャプションのバリエーションをテストし、ユーザーエンゲージメントやクリック率の向上に寄与する要素を特定します。A/Bテストによって、最適なパフォーマンスを実現するための洞察を獲得できます。

また、テスト結果に基づいてカルーセルを最適化し、改善を継続的に行いましょう。

コンテキストの提供

カルーセル内の各要素には、適切なコンテキストを提供することが重要です。

ユーザーが画像やコンテンツを理解しやすくするために、明確なタイトルや説明を含めましょう。

特に製品やサービスのプロモーションにおいて、価格、特典、利点などの重要な情報を提供しましょう。

ユーザーがコンテンツを理解しやすいことは、コンバージョン率の向上につながります。

アクセシビリティの考慮

カルーセルを設計する際には、アクセシビリティの観点からも注意が必要です。

画像には適切な代替テキストを提供し、スクリーンリーダーを使用するユーザーにもコンテンツが理解しやすいようにしましょう。

また、カルーセルの操作がキーボードユーザーにも適切に機能するように設計しましょう。

アクセシビリティの確保は、幅広いユーザーグループに優れたユーザーエクスペリエンスを提供するために不可欠です。

カルーセルを推奨しない理由

冒頭でもお伝えしましたが、個人的には、カルーセルをTOPページに設置するのは推奨しません。

情報を読んでもらいたい&CTAには不向き

正直、デザイン的には優れていると思いますが、”情報をきちんと読んでもらいたい場合”や、クリックなどの”何らかの行動を起こしてもらいたい場合”には、カルーセルデザインは向いていません。

やはり、自動で画像が次々と切り替わるという仕様は、”情報を読みたい”ユーザーや”情報を考慮したうえで行動したい”ユーザーにとっては、不便な機能になってしまいます。

ですから、デザイン的には優れていても、コンテンツを読ませたかったり、クリックなどをしてもらいたいのであれば、別の方法をお勧めします。

カルーセルを有効活用できるケース

ちなみに、カルーセルを設置しても大丈夫なケースもあります。

例えば、ブランディングができている企業で、ユーザーが積極的にアクセスするケースです。

サイトに訪問するユーザーは、すでにその企業に興味を持っていたりファンだったりするので、カルーセルスライドを最後までじっくりとみてくれるので、読んでもらえるし、クリックもしてもらえるからです。

また、A/Bテストによって効果が証明できているケースもカルーセルを設置して問題ありません。

ほとんどの場合、A/Bテストを行っていないので、カルーセル設置は推奨しないのですが、テストを行って、結果を出しているのであれば、設置しない理由はないですよね?

 

基本的にはカルーセルの設置は推奨しませんが、デザイン的に優れているので、どうしても設置したい場合は、A/Bテストを行って、そのパフォーマンスを計測することをお勧めします。

カルーセルの代替案

カルーセル以外のコンテンツ表示方法を検討する際には、以下の代替案を考えることが重要です。

これらの代替案は、特定のコンテンツや目的に応じて適切な選択肢となります。

単一のヒーローイメージ

カルーセルの代わりに、単一のヒーローイメージを使用することができます。

ウェブサイトやランディングページのヘッダーに魅力的なイメージを配置し、そのイメージに関連するコンテンツを表示します。この方法は、ブランドメッセージを強調したり、特定のキャンペーンやプロモーションを宣伝する場合に有効です。

ユーザーにとってシンプルで魅力的な視覚的な体験を提供します。

タブ式コンテンツ

タブ式のコンテンツ表示は、異なる情報やセクションをタブとして表示し、ユーザーが必要な情報にアクセスできるようにします。

各タブには異なるコンテンツが配置され、ユーザーはタブをクリックして切り替えることができます。

これは情報を整理しやすく、ユーザーにコンテンツを選択させることができます。特に製品仕様や機能の詳細を提示する場合に役立ちます。

アコーディオンメニュー

アコーディオンメニューは、コンテンツを折りたたみ式のメニューで表示する方法です。

ユーザーはメニューをクリックすると、詳細なコンテンツが展開されます。これは情報をコンパクトに表示できるため、ユーザーエクスペリエンスを向上させるのに役立ちます。

よくあるFAQセクションや詳細な情報の提供に適しています。

ロングスクロール

ロングスクロールウェブサイトは、1つのページ内に複数のセクションを持ち、ユーザーが下にスクロールすることで異なるコンテンツが表示されます。

これはストーリーテリングやブランドメッセージの伝達に適しており、ユーザーに魅力的な体験を提供します。

カルーセルよりもシームレスなナビゲーションを提供する方法として利用できます。

スタティックイメージとリンク

最もシンプルな代替案の1つは、スタティックなイメージを表示し、それに関連するリンクを提供することです。

ユーザーが直接コンテンツにアクセスできるため、シンプルで直感的な体験を提供します。この方法は、特定のメッセージや行動を促進したい場合に有効です。

 

これらの代替案を検討し、コンテンツの性質や目的に合わせて最適なコンテンツ表示方法を選択しましょう。

カルーセル以外の選択肢を考慮することで、ユーザーエンゲージメントやコンバージョン率の向上に貢献できます。

Themifyならスライダー機能を簡単設置

Themifyテーマを利用すれば、スライダー機能を簡単に設置できます。

Themifyビルダーの中に、スライダーというモジュールが含まれているので、それをドラッグ&ドロップするだけです。

デフォルトでPost(ブログ投稿)が4つのスライダーが設定されています。(上のスライダーはドラッグ&ドロップした状態のものにタイトルをつけただけのです)

他にも画像やビデオ、テキストやポートフォリオのスライドを設定することもできます。

アドオン機能でパワーアップ

また、有料($39)で販売しているSlider Proを利用すれば、さらに細かい設定や大胆なデザインを設置することもできます。(※Themify Builder利用が前提です)

それについては別途紹介したいと思います。

カルーセルについてのまとめ

カルーセルは、多くの利点と課題を伴うコンテンツ表示形式です。適切に活用すれば、ユーザーエンゲージメントの向上やクリック率の増加に貢献しますが、ページ速度やSEOへの潜在的な影響にも注意が必要です。

ターゲットオーディエンスを理解し、適切なデザインとコンテンツ戦略を採用することが成功の鍵です。

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今回は以上です。役に立ったと思った方は是非、シェアをお願いします。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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 この記事の編集者 

エジカル伊藤

イトウ・ノブアキ

更始舎(こうししゃ)
デジタルマーケティング講師

複数のサイトを運営しながらSEOやデジタルマーケティングのノウハウをあれこれ実践しています。EDGCALでは制作会社に管理されずに、”ネットで集客する”・”ネットで販売する”・”ネットでファンを増やす”という3要素を満たすホームページ作りをサポートしています。

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