WordPressのテーマ名を気にしていますか?個人的には、Themaの名称を変更するのはおすすめしません。
しかし、制作会社にWEBサイトの制作を依頼すると、高確率で企業名のテーマ名で作成されて納品されますよね?実はこれ、既存のテーマの名称を変更しているだけで、制作会社が納品先用のデザインテーマを開発したわけではありません。(カスタマイズしているだけのケースがほとんどです。)
今回はWordPressのテーマ名称を変更することのメリット・デメリットについて紹介していきます。
目次
ワードプレスのテーマとは何か?
ワードプレスのテーマは、WordPressでWEBサイトを制作する際に必須の要素で、ウェブサイトの外観やデザインを制御するテンプレートのことです。
これにより、ウェブサイトのオーナーはデザインのカスタマイズを行い、自分のブランドやコンテンツのニーズに合わせた独自の外観を作成できます。
テーマは、ウェブサイトのヘッダー、フッター、フォント、カラースキーム、ページのレイアウトなどを決定するための重要な要素です。
WEB制作会社のテーマのオリジナルテーマの秘密
そのため、WordPressでWebサイトを作成する場合、適切なテーマを選択することが重要なステップとなります。
ただし、多くのWeb制作会社は、使用するWordPressテーマを事前に選択しています。
彼らは、市販の無料または有料のテーマを利用していますが、テーマの名称を変更して納品することで、どのテーマを利用しているのか?を隠すだけでなく、専用のテーマを制作したかのように思わせ、付加価値としているケースもあります。
ちなみにエジカルは利用テーマを明確にしており、”Themify”という海外の有料テーマを利用しています。
WordPressのテーマ名称を変更するメリットは顧客満足!?
ではなぜ、制作会社の多くは、利用しているテーマの名称を変更するのでしょうか?
正直にいうと、顧客側(納品先)のメリットってほぼないです。一応、Bing AIで質問したところ次のような回答を得られました。
既存のテーマの使用を隠せる
WordPressので制作されたサイトの場合、WEBサイトのソース(HTML)を見ることで、利用しているThemaの名称を知ることができます。
しかし、Themaの名称を変更することによって、使用している既存のテーマの正体を隠すことができます。
元のテーマのアップデートで上書きの防止
一般的にWordPressのテーマは、機能改善やWordPressのバージョンに対応するために、定期的にアップデートされます。
その際に、CSSの追加など、テーマに加えられたカスマイズが上書きされる可能性があります。
通常、これを防ぐために”子テーマ”を利用することを推奨されますが、テーマの名称を変更することでも、元のテーマの更新による上書きを防ぐことができます。
ブランディングの向上?
テーマの名称を企業名やブランドの名称にすることで、”細部までこだわっている”ように感じさせることができるため、ブランディングの向上につながります。
ただし、第三者がテーマの名称を知るためには、WEBサイトのソースを確認する必要があるため、本当にブランディングにつながるかどうか?は疑問が残ります。
どちらかというと、WEBサイトの所有者の満足度を高めることにつながります。
以上、ワードプレスのテーマ名称を変更するメリットを紹介しました。
WordPressのテーマ名称を変更するデメリット
メリットは少なかったですが、ではデメリットはどうなのか?についても気になると思いますのでいくつか紹介します。
リンクが壊れる
テーマの名称を変更すると、過去のコンテンツにあるリンクが壊れる可能性があります。
なぜなら、テーマの名称を変更するということは、サーバーのディレクトリ名を変更することでもあるため、存在しないファイルにリンクを貼ることになるからです。
プラグインが使えなくなる!?
プラグインがテーマ名に依存している場合、テーマ名称を変更すると使えなくなります。
主に、開発者が同じテーマとプラグインは、そのテーマを利用していることが前提でプラグインが動作するケースもあるので、注意が必要です。
アップデート通知がなくなる
テーマの名称を変更すると、基となっているテーマの更新通知が届かなくなるため、テーマのアップデートができなくなります。
テーマの更新を行わないと、セキュリティ面でのリスクが増えたり、ワードプレスのバージョンとの互換性がなくなり、デザインが崩れたり、WEBサイトが表示されなくなるリスクもあります。
そのため、テーマ名称を変更している場合、テーマのアップデートはテーマの名称を変更した制作会社が手動で行う必要があり、保守契約が必要なります。
作業がめんどくさい
テーマの名称を変更すると、リンクの修正やテーマの構造も修正する必要があるため、慣れていないひとにとっては作業がめんどくさいです。(知識がない人には無理)
また、元テーマの更新が発生するたびに、手動てテーマを更新する必要があるため、継続的に作業が発生することになります。
以上、ワードプレスのテーマ名称を変更するデメリットを紹介しました。
WordPressのテーマ名称を変更するメリット・デメリットのまとめ
テーマ名称を変更することのメリットデメリットをいくつか紹介しました。
すでにお伝えしたように、テーマ名称を変更するメリットが曖昧なため、個人的にはあまりお勧めしません。
たとえば、有名企業やブランド力の強い商品のWEBサイトなら有効かもしれませんが、その他の企業や商品にとってはメリットはほとんどありません。
それどころか、テーマの更新がしにくくなったり、リンク構造が壊れること、継続的に作業や費用が発生することを考えると、デメリットの方が大きいです。
テーマ名称の変更でメリットがあるのは制作会社!?
おそらく、制作会社からは「御社専用テーマを納品します」というような提案をされるときは、満足度が刺激されると思います。
しかし、実際には、既存のテーマの名称を変更しているだけで、あたかも専用テーマを制作したかのように納品する制作会社もあります。
個人的には、テーマ名称の変更は発注企業よりも、制作会社の方にとってメリット・・・というか都合が良いいものと考えています。(詳細は伏せますが・・・。)
ですから、そういったことを踏まえて、制作会社からの提案を鵜呑みにせず、テーマの名称を変更するかどうか?をしっかりと検討するようにしましょう。